2019・冬

2019年の9月にある一曲を知った。

 

www.youtube.com

 

高度3000メートル。音のない、吐息すら聞こえない世界。頼りになるのは、かけがえのない人と繋がった手のみ。その中で、ただこの曲だけが流れる。

 

正直、初見では何が起こったのか分からなくて面食らっていた。途中の一瞬音が切れるシーンで心臓が止まった気がする。ストライクウィッチーズの6話は神話だと聞いていたが、これほどとは思わなかった。(3期はこれ以上を期待していいんすよね…?)

 

 

凄まじい衝撃とともに、私の元にやって来た曲だが、幾度も幾度もリプレイするたびに思い浮かぶ情景がある。雪の降りしきる平原。静かな夜。そして時々吹き付ける寒風。

イントロの入りから、アウトロの最後まで、そういった情景がありありと浮かんでくる。歌っているキャラクターが、スオムス(フィンランドモデル)とオラーシャ(ロシアモデル)出身の2人なので、そういったものが浮かんでくるのは当然かもしれない。

 

それとともに浮かぶものがまた1つある。それは、2018年の冬である。その光景をまた想起させる。ただそれだけではない。想起させると同時に、この曲はその情景の入ってくる。2018年の冬、2人の間に、この曲はあった。先述した通り、私がこの曲を知ったのは2019年の9月だ。2018年には知る由もない。だが、確かにそこに流れていた。あのイントロが、あの歌声が。

 

 

なんとも奇々怪々なことである。しかし、思い出とは違い2018年はもう戻らない。また、1つずつ進んでいくのみである。